2016年12月31日

2016年


 もはや本ブログは年間数えるほどの更新となってしまいましたが、備忘録的に当方の今年について記載します。
 去年は某ベンチャー企業に飛び込んだのですが、諸般の事情?により1年でそのベンチャーは退職し、今年からまたアドバイザリーの世界に戻りました。ただ、分野はヘルスケアに特化し、その分野の業務を中心にコンサルティングやM&Aのアドバイスを行っています。
 ヘルスケアは市場規模としては今後間違いなく伸びる分野ではありますが、国の財政問題等を考えると、所謂診療報酬や介護報酬に依存した形では安定した収益の確保が困難となる可能性があり、今後色々な課題や工夫が必要な分野と思います。また、近年、多くの企業が成長領域としての進出を検討していると理解していますが、ビジネスとしてとらえると難しい部分もあり、そのあたりで適切なアドバイスをしていければと思っています。

 ということもあり、今年は非常に忙しくしており、仕事は勿論のこと、ヘルスケア関連のフォーラムや勉強会にも多数顔を出し、ネットワークもだいぶ広げることが出来ました。

 戦略研関連については、本体の研究会にはほぼ毎回出席し、分科会にもちょくちょく顔を出したという形で、こちらも面白い方に会い、面白い話を聞くことが出来ました。
 テーマとスピーカーはざっと記載すると以下となります。
・「地域医療の現状と課題、IT活用」:南日本ヘルスリサーチラボ代表森田さん、株式会社メドレー代表取締役豊田さん等
・「18歳選挙権!〜票育とデータに基づく投票行動予測〜」:NPO法人僕らの一歩が日本を変える。代表後藤さん、LLCつくばリスクマネジメント代表社員渡部さん等
・「人口減少社会の先進地としての過疎地域」:東京大学大学院農学生命科学研究科・特任准教授林さん
・「リノベーションとコミュニケーション」:渇キ泉道場執行役員三ツ石さん、地域リビングプラスワン代表井上さん等
・「中長期財政推計から見えてきた日本の課題と日本政治のこれから」:東京財団研究員兼政策プロデューサーの亀井さん
・「Healthtechのいまとこれから〜メディラインの導入事例から〜」:株式会社シェアメディカル代表取締役CEO峯さん
・「リーダーのための経営心理学」:経営コンサルタント、公認会計士・税理士、心理カウンセラーの藤田さん
・「IoTで農業を変える「みどりクラウド」」:株式会社セラク みどりクラウド事業部 担当責任者
・「夜間救急のマネジメント」:いおうじ応急クリニック 院長良雪さん、Fast DOCTOR 代表取締役 医師菊池さん

バラエティに富んでいますが、今注目の医療・農業・地域・財政をカバーした面白い内容だったと思います。

 国の財政が悪化する中、高齢化は進行し、将来不安の高まりからか消費も伸び悩んでいるため、今後の日本経済は決して安泰とは言えず、今後さらに生産性を高め、少ない人数で多くを生産する(稼ぐ)仕組みを作らないといけないと認識しています。
 そこで必要となるのがイノベーションであり、例えばAIは人間の仕事を奪うとは言われていますが、日本ではそれを上手く活用して生産性の向上を図っていく必要があるということと思います。
 また、難しい議論ですが、人口減少社会において全ての過疎地をこのまま維持していくことは現実的に困難と思いますので、その対応策も検討する必要があると思います。
 イギリスのEU脱退や米国大統領選でのトランプ氏の勝利等、世界は内向き志向に傾きつつあり、心配事が多いですが、人類の英知をもって解決し、より多くの人々がHappyに暮らせる世界を作ることができると良いです。そのために自分が何ができるかは引き続き検討課題として、、、
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2014年12月31日

2014年

 2014年も残りわずかとなりました。皆さんにとってはどんな年でしたでしょうか?

 今年はSTAP細胞やゴーストライター問題、地方議員の政務調査費問題等、色々な会見が悪い意味で話題となった年だったと思いますが、経済面で言えば、少なくとも株価は上昇し、円安の影響もあって、多くの日本企業の業績が回復した年でした。ただ、その恩恵は一部の人しか受けておらず、「格差はより一層広がった」との意見が多くあると思います。

 株価上昇のインパクトは徐々に経済全体効いてくるものとは思いますが、一方で、確かに最近の世の中は一部の人が更に儲かる仕組みになってきている気がします。今年は「資本主義の限界」を指摘する書籍が多数発売されましたが、資金が国境を容易に越えて移動する世界となりましたので、各国の財政・金融政策の影響は限定的となり、資金のコントロールが難しくなっていると感じます。つまり経済のブレーキ役が適正に働いておらず、資金の移動が自由かつスピーディになってきているので、リスクが増している気がします。過去には日本のバブル崩壊やリーマンショック等でガス抜きはされてきましたが、ここ最近の米国を含めた株価上昇や、問題が囁かれている中国バブルの存在等を考えると、世界は果たしてどこまで行くのだろう(大きな反動は来ないのか?)かと少し心配になります。

 今年の個人的な話については、3月末に取引先での3年間の出向生活が終わり、4月に古巣企業に戻りました。3年経つと社内の人間も一部変わっており、若干戸惑いましたが、まあそれなりに慣れ(当たり前ですが)、ボチボチやっています。
 読書については目標の100冊に何とか到達し、色々な刺激や知識を得られたと思います。今年は特に中島義道氏の「私の嫌いな10の言葉」を読んだことで哲学に少し興味を持ち、ニーチェやカント等、哲学関連の本をいくつか読みました。今のところの感想としては、@普段から物事を良く考え、個々の事象の背景にあるものを考える癖をつける。A自分がどういうキャラクターで、何をどうしたいかを整理する。(全ては自分次第。自分をしっかり持ち、他には良い意味で必要以上に期待をしない)という2点が大切と思っています。文字にすると実に平凡でシンプルですが、、、

 という訳で、来年も色々なものや人に触れ、刺激のある日々を過ごせればと思います。
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2014年11月09日

香港出張

 
 一昨日まで香港に出張に行ってきました。
 学生デモは一部エリアで続いているのみの様で、中心街での影響は全く感じませんでした。香港は今まさに歴史の転換点にいるわけですが、大国中国には抗えず、今後徐々にその位置づけは変わっていくということかと思います。
 今回の件で海外からの投資が減るという向きもあるようですが、中国投資の玄関口としての役割や中国本国からの投資は堅調であり、それなりに地位は継続していく気はします。が、上海との違いや不動産バブル(多分)をどうするかという問題はありそうです。
 あとはシンガポールとの競争ですね。限られたパイの奪い合いという訳ではないので、両方更に発展する可能性はありますが、アジアのビジネスの中心と言った場合には、シンガポールに軍配が上がる気がします。
 という訳で、外務省の直近データでちょっと比較をしてみました。

広さ
香港:1,103㎢
シンガポール:716㎢

人口
香港:約717万人
シンガポール:約540万人

名目GDP
香港:約2,436億米ドル
シンガポール:約2,765億米ドル

一人当たり名目GDP
香港:約37千米ドル
シンガポール:約52千米ドル

 既にシンガポールが経済規模や効率性では香港を上回っています。
 香港の主要産業が「金融業、不動産業、観光業、貿易業」で、一方シンガポールが「製造業(エレクトロニクス、化学関連、バイオメディカル、輸送機械、精密器械)、商業、ビジネスサービス、運輸・通信業、金融サービス業」との事なので、シンガポールの方が付加価値の高いビジネスに従事しているという事かと思います。
 ちなみに東京はというと、名目GDP は約1兆1687億米ドル、一人当たり名目GDPは約88千米ドルですので、いずれも香港・シンガポールを大きく上回っています。ただ、ここ数年の推移をみると伸び悩んでおり、一方でシンガポールは着実に増加しています。今後インドネシアやベトナム等のアセアン諸国が伸びることを考えると、地理的にも有利なシンガポールの成長は当面続くものと推測されます。
 アジアの極東という東京の位置や将来的な人口減少を考えると、東京は環境的には厳しくあり、法人税減税をしたところでどれだけ効果が出るか難しいところではありますが、技術力の向上や文化的魅力の維持、サービスの向上等で東京らしさを維持・向上していく必要があるように思います。最近ビザの緩和もあり観光客が増えていますが、今回会った多くの人たちも東京に来たいと言っており、外部から見た魅力は相当高いように思います。個人的にも、これだけ広く、街に色々な表情があり、衛生的で食事のおいしい街というのは他にないと思います。

 香港・シンガポール比較の話に戻ると、JETROのデータによると、2013年度の日本の輸出入は対香港が、輸出:37,582Mドル、輸入:1,619Mドルで、対シンガポールが輸出:21,100Mドル、輸入:7,518Mドルとなっており、香港との取引の方が多い様です。一方、在留邦人の比較では、香港が23,136人、シンガポールが31,038人と逆転しており、会社数(商工会議所の会員数)で見ても、香港が666社、シンガポールが803社となっています。

 どちらが住みやすいかというと、感覚は人それぞれと思いますが、私自信はシンガポールは綺麗ではあるものの、ちょっと表面的で、四季もなく、香港の方が雑多な面白さがあるような気がしています。どちらも住んでみての楽しさや苦労があるのでしょうが、、、

ラベル:海外
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2014年07月05日

八百屋&農家訪問


 先月は休みの日に八百屋さんと農家さんに行ってきました。

 八百屋さんは三軒茶屋の三茶ファームさん、農家さんは茨城の久松農園さんです。

 まず、三茶ファームさんですが、以前本ブログでも紹介しましたが、若手のベンチャー八百屋さんで、三軒茶屋駅すぐ近くの店舗で農家から直接仕入れたこだわり野菜を販売されています。

 当日は、当方が理事をしているNPO法人農業情報総合研究所主催の「八百屋ツアー」として訪問し、同八百屋さんと、その食材を使っている近くのレストランに行き、新規の八百屋ビジネスの実態と野菜の豆知識について学び、また、野菜を使った美味しい料理を堪能しました。

 今回こういった新規形態の八百屋さんの現場へ行って思ったのは、やっぱり二極化は進むんだろうなという点と、八百屋ビジネスは簡単では無いなという点です。

 二極化については以前本ブログでも書いた通り、大手チェーンストアとこういった小規模店舗との二極化で、これは八百屋の世界に限った話ではなく、他の業態でも同じことが言えると思います。世の中が効率化していく中、それで失われた何かを別のところで埋める様に、、、チェーンストアではオーソドックスなものを安価で購入するけど、それでは面白くない(飽きてしまう)ため、一風変わったり、もしくは品質にとてもこだわったものを別の店舗で購入するという様に。

 八百屋ビジネスの難しさについては、何と言っても野菜は質量のわりに値段は安く(場所を取りすぎる)、且つ鮮度が大事という点かと思います。今回訪問した三茶ファームさんも小規模な店舗であり、品ぞろえもかなり絞っている様でした。ただ、店員との距離は非常に近く、調理方法等なんでも質問できる雰囲気なので、そこに価値を感じてくれる顧客をどれだけ獲得できるかがポイントと思います。それでも八百屋のみではなかなか大変なので、その経験を通じた別のビジネス(ネット販売や、本・講演等での情報発信ビジネス、農業・レストラン経営等の川上・川下への進出、もしくはそのアドバイス等?)を同時に行っていく必要があるかもしれません。


 農家の久松農園さんについては、現在定期的に野菜を送って頂いているのですが、旬の食材を旬な時期に栽培し、年間約50種類の野菜を無農薬で栽培するというスタイルのため、毎回送付されてくる中身を見るのが楽しみで、また、野菜本来の香りや味のしっかりした野菜のため、いつも美味しく頂いています。

 その野菜がどういった農地で出来ているのかを今回見てきたわけですが、とても整理された農地で、丁寧に野菜を育てられている様子が良く分かりました。また、その様子を見ることで有難さを実感し、普段贅沢な物を口にしているのだと認識しました。

 因みに野菜の定期便は1回あたり送料込みで3,000円ちょっとですが、その内容量を考えると決して高額ではなく、また外食が減るので、トータルでは家計に優しかったりします。

 当方は、久松さんが執筆された「キレイゴトぬきの農業論」(新潮新書)で紹介されていた”You Are What You Eat.”という言葉(矢野顕子さんの歌詞)に共感しており、何を食べるかでその人の性格や人生は大きく変わるのではと思っています。そして最近料理もするようになり、自分の幅が広がった気がします。まだ料理が出来ると言える程の腕前ではありませんが、、、

 それと、今回特に印象深かったのは久松さんの「最近注目の植物工場はあれはあれで良いが、自分はグッっとこないから今の栽培方法を続けている。」という言葉です。日々の生活や仕事で「グッっとくる」機会を持つというのは簡単なことではないと思いますが、それが多い方が面白い人生ですし、そういった感覚的な部分は大事にしたいと思いました。

 現在言われている日本の農業の問題として、耕作放棄地の増加、農家の減少、自給率の低下、都市農地の減少、国際競争力の低さ等々色々あり、またJA全中の制度改革等が議論されていますが、どれだけグッっときて野菜を「生産」し、「販売」し、「食べている」人がいるかという事が真の豊かな社会なのではと思った次第です。

今回紹介した八百屋さんと農家さんのサイトはこちら↓
三茶ファーム:http://sanchafarm.com/
久松農園:http://hisamatsufarm.com/

ラベル:ビジネス 農業
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2014年06月20日

ハワイ

 先日、早めの夏休みを取って、ハワイに行ってきました。
 なぜこの時期に行ったかというと、友人の結婚式があったからで、ホノルル郊外の教会での素敵な式でした。

 今回は、折角の機会だったので、オアフ島のみでなく、ハワイ島へも足を運び、その自然の雄大さも楽しんできました。

 スケジュールはざっと以下の通りです。(人の旅行の話など楽しくないとは思いますが、自分の備忘録も兼ね、、、)
1日目:オアフ島経由でハワイ島に到着、到着後ホテル周辺でゆっくり
2日目:ハワイ島周遊ツアーに参加。マウナケア火山周辺の絶景スポットや山頂での日の入り、星空鑑賞等を楽しむ
3日目:ヘリコプター周遊ツアーに参加。火山中心と思っていたが、車では行けない北東部の渓谷エリアまで行き、かなり感動。夜はマンタシュノーケリングの予定だったが、強風のため中止。その代わり、現地のスピリチュアルなガイド(笑)と仲良くなり、地元の人しかいかない絶景スポットに連れて行ってもらい、且つ、一緒に夕飯を食べる。
4日目:オアフ島に移動。アラモアナショッピングセンターでウィンドウショッピング。コンドミニアムに宿泊したため、近くのドンキホーテで米と肉を買って、夕飯は部屋で楽しむ。
5日目:スカイダイビング! 気持ちいいというよりは、最初は強烈、パラシュートが開いた後の後半は左右に揺られて気持ち悪いといった感想、、、 午後はビーチやコンドミニアムのプールでゆっくり(ぐったり?)
6日目:午前はバスで観光、午後は、いよいよ、結婚式に参列。天候も良く、素敵な式だった。
7日目:午前はゆっくり。午後、空港へ向かう際に、コンドミニアムの1階で複数の吉本の芸人を発見!どうやら、ホノルル駅伝に出場するために来ていた模様。
8日目:無事帰国

 以上です。
 感想としては、なんといってもハワイ島の大自然とワイキキのリゾート感がハンパ無いといったところでしょうか。
 ハワイ島については、単に火山の島というイメージが強かったですが、ヘリで見た渓谷群は本当に壮観で、多湿な気候と、人が入りづらい地形が影響している様です。
 また、ワイキキについてはホテルやらお店やら道やらが綺麗で充実しており、また気候も抜群なため、リゾートとしては最高レベルといった感じですね。未だに日本人に人気なのが良くわかります。

 ただ、現地の人に聞くと、必ずしもハッピーなわけではなく、富はアメリカ本土や他国の資本に取られ、現地の人はそれ程良い生活をしているわけではないということの様です。また、ハワイがアメリカに併合されたのは100年ちょっと前の話であり、文化的にもアメリカと親和性が強いわけではないので、アメリカの一員であるという意識は希薄な様です。

 ビジネスの地として魅力かというと、土地は高く、生活費も高いため、また一方で客は旅行客中心のためターゲットが限られ、簡単では無い様です。しかも最近はその観光客も低年齢化が進み、そんなにお金を持っていない様なので… (以前はお金持ちしか行けませんでしたが、海外旅行が一般的となり、若い人が増えている様です。 実際今回もハネムーン風の若いカップルがたくさんいました。)
 ちなみに、ワイキキにできた丸亀製麺には長い行列が出来ていました。

 今後のハワイという意味では、やっぱりアジアの客をどれだけ呼び込めるかといったところでしょうか。アメリカ本土からだとフロリダやメキシコにも似た様な観光地があるため差別化しづらく、富裕層の増加という意味でも東アジアがキーなのではと思います。
 まあ、発展しなければならないということはないので、現状の観光客数ぐらいを維持して、現状のインフラを維持できれば、それはそれで良い(魅力は維持できる)のではと個人的には思ってしまいますが…
ラベル:海外
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2013年12月31日

2013年


 2013年も残り僅かとなってきました。皆様にとってはどのような1年だったでしょうか?

 地球規模的にはアジア、アフリカの動きが活発、且つ不安定な年であったかと思います。
 アジアでは中国や韓国においてリーダーの交代があり、離島を巡る日本との領有権争いが激化、また、両国とも経済の先行き不透明感や格差問題が深刻化。一方、東南アジアではミャンマーを始めとする各国の経済成長が顕著となるなか、タイでは2大政治勢力の抗争が悪化、フィリピンでは猛烈な台風に襲われ7,000人以上の死者・行方不明者を出す被害がありました。
 来年も不安定な状況は継続するのではと思いますが、特に経済情勢は気になります。経済が良くなければ、人々の不安が溜まり、政府がそれを抑えきれずにあらぬ方向へ揺動されるリスクがあると思います故。というわけで、日本としては他のアジア諸国が安定して経済成長できる様、経済面での貢献=ビジネスの結びつきをもっと強くしていければ良いと思います。
 一方、アフリカですが、内戦やテロが絶えません。今年はフランス軍によるマリへの軍事侵攻、日揮のアルジェリア人質事件、ケニアでのアル・カイーダ系テロリストによる商業施設襲撃事件、南スーダンの情勢悪化等々、厳しい話が多かったですね。元々アフリカを植民地化していたヨーロッパ諸国が勝手に各国の国境線を決めたため、民族間の対立が増し、内戦が多いと言われており、彼らが先進諸国の作った武器を輸入して戦っていることを考えると、国際社会の責任という事を改めて感じます。

 国内情勢に関して言うと、参院選での自民党圧勝、2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決定、アベノミクスによる株価の上昇、等が大きなニュースですかね。猪瀬東京都知事の辞任というおまけ(?)もありました。株価は元々評価が低すぎたものが上昇したとの意見が大勢ですが、1年間で日経平均が倍近く上昇するという急激な上げ幅であり、来年は消費税増税も予定されていることから、ちょっと心配です。中国のバブル崩壊の懸念もあるなか、東南アジア諸国とより緊密な関係を築き、経済を強固なものにしていかなければならないのでしょう。

 というわけで、来年も難しい年になりそうですが、人々の英知を結集させ、また、関係性を強化してその問題解決にあたって行ければと思いますし、個人的にもそういったことに少しでも貢献できる様、活動していければと思います。また、多様性が叫ばれている昨今ですので、自分らしさを意識し、自分が得意なことを伸ばしていける1年にしたいと思います。
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2012年12月31日

2012年


 2012年を振り返ってみると、個人的にはまずまずの年だったかなと思っています。
 特に大きな成果があるわけではありませんが、淡々と仕事をし、淡々と活動し、淡々と本を読んだというところでしょうか。

 仕事について言えば、出張で中国・オーストラリア・タイ・インドネシアに行く機会があり、それらの国の状況を肌で感じることが出来たというのは収穫でした。

 プライベートな活動については、戦略研含めおそらく20回前後の勉強会に参加し、知見を広めることが出来ました。また、9月には都市農業についての提言も作成しました。ただ、会長として進めている政治研の地方議員サポートプロジェクトがまだ十分軌道に乗っていないため、来年はこの活動を頑張りたいと思います。

 読書については年間100冊は読むつもりでいましたが、結果は72冊でした、、、ジャンルは経済やビジネス関係の本が多いですが、今年は文芸書も意識して何冊か読んでみました。やはり本を通じて他人の人生や感性を知ることが出来るというのは良いですね。心が豊かになる気がします。

 2012年の世の中の事について言えば、世界では各国首脳の交代(米国はオバマ氏再選・ロシアはプーチン氏返り咲き、中国は習近平氏に交代等)、ユーロ危機の継続、シリアの内戦激化、あたりが注目されますが、日本では何と言っても政権交代なのではと思います。特に経済再生を期待されて自民党が圧勝(得票数は伸びず、選挙制度の影響とは言われていますが)したと理解していますが、財政・金融政策のみで景気を回復させるのは困難でしょうから、自民党には3の矢(成長戦略)を期待したいと思います。まあ、政治家のみにそれを期待するのは酷でしょうから、我々国民やビジネスパーソンが考えて行動しなくてはいけない訳ですが、、、
 なお、今後の日本や我々個人の生活を考えた時に避けて通れないのがグローバリズムという問題と思います。来年はTPPが参院選の争点になるとも言われていますが、日本がグローバリズムの荒波の中でどの様に舵を取るのかと言う点が注目されます。個人的には現在グローバリズムの中で仕事をさせて貰っているという事もあり、それ自体を否定できる立場には無いのですが、それが進むとマネーは儲かるところに機動的にシフトし、各国政府がコントロールできなくなり、世界経済が混乱に陥り易くなるという事は事実かと思います。また、それが進むと国の在り方自体が問われることにもなり、その点でユーロが今後どの様に進んでいくのかは非常に注目されます。そして、日本については、TPPに加盟するのか?法人税を諸外国並みに減税するのか?等判断が求められており、ProsConsをしっかりと整理する必要があります。
 国を代表する経済学者がTPP賛成だったり反対だったりと議論が二分していますが、事実を理解し、影響を十分想定した上での判断が必要であり、メディアは中立的な報道を心がけ、国民も自ら情報を取りに行き、感覚ではない事実や正しい推測に基づいた判断がなされるべきと思います。次期参院選までには判断が必要な様ですので、、、
ラベル:経済 海外 読書 政治
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2012年09月30日

銀座農業政策塾:調査レポート概要


 今月、銀座農業政策塾2期生の全講義が終了しました。
 最後は各グループの研究内容(政策提言)の発表を行い、当方の所属するチームは「都市における『農』の振興 〜市民農園を切り口として〜」のタイトルで、都市、特に東京23区における農業の在り方について調査し、発表を行いました。発表資料はこちら(http://www.sp-senryaku.org/ginzanosei20120905A.pdf)にUPしています。
また、概要は以下の通りです。

1.都市における「農」の現状
:東京都の食糧自給率は1%であり、全国平均と比較し、突出して低い率となっている。また、農地面積は減少する傾向にある。東京の農家は農業のみでは食べていけず、その収入の65%は不動産所得に頼っている。

2.都市農業のあるべき姿
:都市農業のメリットとして、防災対策になる、ヒートアイランド対策になる、フードマイレージの削減が可能、景観の良化、住民の心のオアシスになる、等があり、都市に一定の農地は必要。その為には現在の減少傾向を食い止め、若干の+αを目指すぐらいの政策が必要。

3.都市農地減少の主な要因
:減少の主な要因として、
@相続税納税猶予の範囲が限定的
A相続時の土地の均等分割
B生産緑地制度の問題(農業従事者が耕作を維持できなくなった時、農地の賃貸が認められない。その時、自治体へ買い取りの申し出をしても自治体では多額の土地購入は困難。その結果、宅地化が進む)
が考えられる。

4.政策提言(国レベル)
:国レベルでは、上記要因に対し、
@相続税納税猶予の範囲の見直し
A市街化区域内農地転用を届出制から許可制に変更する(届出制よりはハードルを上げ、転用を防ぐ)
B生産緑地(市民農園を含む)において、農地の賃貸借を認める、また、相続税支払時の物納要件を緩和する
等の政策の実行が求められる。

5.市民農園とは
:農地の減少を食い止めるのは上記政策のみでは影響は限定的であり、昨今注目されつつある市民農園を増やすことが効果的と考えられる。そもそも市民農園とは都市の住民がレクリエーションの一環として小面積の農地を利用して野菜や花を育てるための農園の事を言い、自治体、農協、個人など多くの団体や人々が開設可能なもののこと。

6.市民農園の開設状況
:市民農園の数は増加傾向にあるが、農地面積でみると、東京都の場合、まだ農地全体の1%にしか過ぎない。

7.市民農園普及への課題
:市民農園普及への課題として
@制度の問題(市民農園は営農と認められず、相続時に宅地並みの課税が課せられるケースあり。等)
A農家と市民の意識の相違
B土地の確保
C経営の安定
が挙げられる。

8.政策提言(各自治体レベル)
:各自治体レベルでは、
@非農地の農地化(廃校校舎の土地や駐車場の活用)
A農園事業者のサポート
B事業者としての運営
を実施すべき。

9.事例紹介(夢の島区民農園)
:夢の島区民農園の事例を写真付で説明

 以上です。
 最近、農業人気の高まりとともに市民農園が増えており、この傾向を官民が力を合わせて維持・加速することで、都内でも農業を実感できる機会が増えてくると思います。それが、都民の生活の豊かさにつながり、食に対する意識の変化にもつながると思います。東京をより魅力的な街にするためには農地の確保が重要であり、上記の様なそれを後押しする政策が求められていると考えています。
ラベル:農業
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2012年09月02日

バリ旅行

今年の夏休みはバリ旅行に行ってきました。スケジュールはざっと以下の通りです。

初日
日中に飛行機で移動、到着後ホテルで夕食

2日目
夕方までホテル・ビーチにのんびり滞在
夕方以降観光(「ゲーウェーカー・カルチュラルパーク」で巨大な未完成の像を見学。10年以上前から製造に着手しているが、まだ15%ぐらいしか完成していないとのこと。何とも無計画なプロジェクト、、、)→ウルワツ寺院でバリ伝統のケチャック・ダンスを鑑賞→ビーチで夕食

3日目
終日観光:バロン・ダンス鑑賞→ウブド(工芸品を見学)→キンタマーニ高原(バリで最も標高の高いアグン山を前に絶景ランチ)→テガララン村の棚田鑑賞→タナ・ロット寺院、夕日を見ながら夕食→Duty Free Shop,地元スーパーで買物

4日目
エステ(ランチ込で6時間!)→クタ・スミニャック中心部を街歩き・観光・夕食

5日目
サーフィン(初チャレンジ。初心者用ボードだったので、思ったより簡単に波に乗れた!)→ホテル近くのショッピングモール(バリコレクション)でランチ→深夜便で日本へ

6日目
日本到着

以上です。
 ホテルはラグーナリゾートというStarwood系列のホテルに泊まり、とにかくホテル内のプールの大きさに驚きました。また、プライベートビーチもあり、大変快適なホテルでした。
 どうやら欧米系とアジア系の観光者は楽しみ方が異なる様で、このホテルにはそれなりにアジア系の観光者も宿泊していましたが、ビーチやプールにいるのは欧米系の方々ばかりで、アジア系の人々は観光へ行くケースが多い様です。文化や価値観の違いもあるでしょうが、休暇の日数が違うということも影響している様です。

 今回初めてバリへ行ったのですが、行ってみて感じたのは、思っていたより街が整備されていないということです。それなりに長い間観光地として栄えてきたイメージでいたので、もう少し整備されていると思っていましたが、観光地として綺麗に整備されているのは今回自分が泊まったヌサ・ドゥアのエリアのみで、その他のエリアは道路が狭く、ボロボロで商店も薄汚い店が多かったです。また、スーパーで見た物の値段は思っていたより高く、バリ住民の平均給与を考えると、生活は結構苦しいのではと推測されます。

 産業は殆どが観光業で、残りが農業(米・ココナッツ・コーヒー等)ですので、規模の経済が効かず、効率性が悪い、また、自国で製造しているもの以外は輸入に頼らざるを得ないため、観光業で儲かっても外部へ資金流出してしまうということが影響していると思いますが、政治・行政の腐敗により一部の人に富が集中しているという事もあるのではと思います。

 バリと言うと数年前のテロを思い出しますが、今回はそのテロ慰霊碑も見てきました。テロの起こったのは、バリはイスラム教ではなくヒンドゥ教を信じる人が殆どで、また、観光地として欧米人を多く受け入れているため、イスラム過激派に狙われたという事と思いますが、その状況に変化はなく、今後も警戒が必要と思います。
 ただ、最近はジャワ島に住んでいるイスラム教信者達が生活のため、観光業に従事するためにバリ島に移住してきているというので皮肉な話です。やはり、何をおいてもまずは経済が重要という事でしょう。
ラベル:海外
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2012年04月01日

エネルギー、農業

 イランへの制裁の影響等により、最近原油価格が高騰してきています。日本は特に福島第1原子力発電所の事故により原子力によるエネルギー供給が難しくなっており、海外からの石油や石炭、天然ガス等に頼らなければならない状況のため、その経済に与える影響について危惧しています。今は円高のため、影響はまだ限定的ではありますが、今後円安が進んだ場合、経済へのマイナスインパクトは増大すると思われます。そういった危機意識もあり、先日、友人の主催する勉強会にて民主党の馬淵衆議院議員の話を聞いてきました。と言っても、当方は遅れての参加となってしまったため、同議員の話はあまり聞けず、他のスピーカーの方々の話を中心に、理解した点を下記します。

・電力会社の解体を実現するのは、過去の色々なしがらみもあり、大変なこと。これに取り組む政治家は命を落とす覚悟で対処する必要がある。
・今年8月頃までに見直しが予定されている「エネルギー基本計画」は非常に重要。ここで方針が決まったら後戻りはできない。
・日本のエネルギー供給のうち、再生可能エネルギーの占める割合は3%ほど。現実問題として、短期的にはここに過度な期待をするべきではない。
・天然資源輸入のための国際交渉の場面では、日本は交渉力が弱い。他国は政治家や官僚が交渉に同席することがあるため、交渉スピードが速い。ただ、日本人のお人よしな性格が信頼関係の醸成に役立ち、安定した長期的取引ができるというメリットはあり。

 という訳で、現在、日本のエネルギー政策はまさに岐路に立っているわけですが、スピード感を持って様々な施策を打ち出していかないと、大変なことになるのではと。

 例えば電力の固定買い取り価格は早く決めるべきですし、省電力が可能な取り組み(スマートメーターの設置等?)やノウハウは広く浸透させるべきでしょうし、国民一人ひとりの意識の向上も必要でしょうし、、、

 ちなみに、日本は1973年の第1次石油ショック以降、エネルギー供給全体に占める石油の比率を低下させてきていますが、それでも現状約4割を石油に頼っており、石炭・天然ガスがそれぞれ2割ずつ、原子力が1割ちょっと(現時点では殆ど停止中につきほぼゼロですが)、残りを再生可能エネルギーと水力で賄っているという状況です。そして、部門別のエネルギー消費の方はというと、産業部門が全体の4割強、民生部門が約3割、そして運輸部門が2割強という状況の様です。過去の推移でみると民生部門と運輸部門の伸びが高くなっており、生活水準の向上(ライフスタイルの変化)により、それらの割合が高くなってきたと言えそうです。まさしく便利さの追求により、何かを失ってきたという事なのでしょう。


 次に、農業についてですが、先日、銀座農業政策塾にて「水田を中心とした日本農業の構造と課題」について学びました。
 日本の米の一人当たり消費量は少子高齢化や食生活の多様化により、減少傾向にあるわけですが、現在、全国の水田の約6割で主食用米の需要が賄える状況となっているとのことです。つまり、作っても4割余ってしまうため、転作が必須であり、加工用米や飼料用米、米粉用米、稲発酵粗飼料といった新規需要米の生産が増えている状況となっています。食糧自給率を維持・向上させるためには、これらの転作を強化する必要があり、水田には地力を持続させたり、生物多様性を維持させたりする力があるため、主食米の需要が増えない以上、転作を進め、水田の維持・活用を考えなくてはいけないと理解しました。
 また、当日は戸別所得補償制度の話もありました。同制度はバラマキとの批判はありますが、農業者の能力を規模だけで区別することは難しく、また、現状のままほっておいても高齢化により大規模化は進んでいくため、無理に変える必要は無いのではとの意見がありました。
 企業経営と同様ですが、農業も環境の変化に合わせた工夫が必要であり、農業者にその工夫を促すためにも制度面での変更は最小限に留めるべきとも言えそうです。
ラベル:農業
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2011年12月31日

植物工場・政策ガバナンス

 今年も残すところあと数時間となりました。
 12月は植物工場と政策ガバナンスにつき勉強しましたので、下記します。
 まず、植物工場ですが、明治大学農学部の池田准教授に「植物工場の現状と問題」とのタイトルでお話をして頂きました。
 植物工場は、天候リスクがなく、計画的生産が可能、無農薬、場所を問わない、作業が楽、等のメリットがあり、一方でコストがかかるというのが最大のデメリットなわけですが、企業が進出する際には、流通ルートというのもポイントとなる様です。それなりに量を生産しなければ収益性を確保できないため、最初からある程度販路が確立していなければリスクが大きすぎるということです。従って、まだそれほど事例は多くないようです。
 ただ、農家の高齢化や耕作放棄地の増加が問題となっている日本の農業において、それを補完する能力はあり、相応のニーズはあるものと思います。生産コストが見合うのは「葉もの」中心ということのようですが、、、
 また、日本企業の技術水準は高く、中東等の自然栽培が困難なエリアへの技術移転というニーズもある様です。劇的に日本の農業を変革するまでには至らないかもしれませんが、それをサポートする力はあり、今後ある程度シェアは増えていくのではと推測しています。

 政策ガバナンスについては、過去に戦略研でも発表していただいた元自民党系シンクタンク理事の鈴木さんにお話をして頂きました。鈴木さんは政策シンクタンクの草分け的な存在の方で、日本に政策シンクタンクが広まらない背景や現在の日本の問題、そもそも民主主義とは?といった範囲まで話をして頂きました。
 当方も同様の問題認識を持っていますが、政治家が官僚のみに情報ソースを依存する現在の姿は理想的ではなく、政策シンクタンク等、省庁以外の組織も政治家や国民に情報提供するという形が理想だと思います。情報をチェックする仕組みがなければ誤った判断につながるリスクがありますので。また、理想的な民主主義を目指すのであれば、国民が正しい知識を持つ必要があり、マスコミが客観的な情報を国民に届ける必要もあるかと思います。民間のマスコミ会社に客観的な姿勢を求める権利は無いのかもしれませんが、、、
 日本に政策シンクタンクが根付かないのは資金の問題が大きく、米国の様に寄付の文化が定着しており、且つ貧富の差の激しい国では資金が集まりやすいのに対し、日本ではなかなか資金が集まらないという問題があります。当日話のあったのは韓国の例であり、韓国では政党助成金のうち約3割をシンクタンクに使うことを義務づける法律がある様です。日本でもその様に、ある程度強制的に情報に対してコストを負担する仕組みがあっても良い気がします。(一方で色々な人を巻き込んでコストのかからない仕組みも考えていかなくてはなりませんが) 韓国の例では国民の側の主張によってそういった法律ができたということなので、国民の政治に対する関心が高いものと推測します。自分たちの生活を改善していきたいと思ったら、日本人も主体的に考え主張していく必要があるのだと思います。
 と、言うわけで今年もそろそろ終わりですが、今年は震災があり、大変な年でした。世界に目を向けてもアラブの春やユーロ危機等、歴史的な年であったと思います。こういった時代だからこそ、様々なことに目を向け、考え、判断していく力が必要なのだと感じています。
ラベル:政治 農業
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2011年10月11日

9月の各種活動

 9月も各種活動や、勉強会等に参加したので、備忘録的に下記します。

9/4:若手地方議員サポートPJ
 政治研の若手地方議員サポートPJに関連し、次回政治研で発表をして頂く予定の公共経営コンサルタントの細川さんと一緒に、現役地方議員に「街づくり」についてヒアリングを行いました。
 「街づくり」と一言で言っても内容は多岐にわたるため、対象地域とゴールの特定が重要と認識しました。

9/7:銀座農業政策塾
 テーマ:「日本農業のグランドデザインと農業環境政策」
 農林中金総合研究所の蔦谷特別理事に上記テーマで講演をしていただきました。
 農業はコミュニティや自然という社会的共通資本の基に成り立っているため、それを無視することはできないという点や、日本の農業の主な問題点は、@農業経営の低収益性、A担い手不足、B低食料自給率、C農村の活力低下、という点につき、共感しました。

9/10:ビジネススキル向上研究会
 テーマ:「ドラッカーに学ぶ組織論〜起業と事業拡大のターニングポイント〜」
 戦略研の分科会である上記会において組織論を勉強しました。ドラッカーが組織について主に言っていたことは、@凡人に非凡な事をさせる、A組織構造はその目的に従う、B組織方法は「作業別」か「技能別」か「事業成果別」の3種類、という点であり、トップマネジメントがそれらを意識し、リーダーシップを持って他を引っ張っていく姿勢が重要と改めて認識しました。
 また、三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎氏のケース(同氏はマネジメントというものを信じず、オーナー兼起業家だけが権限と責任を持つべきと考えていたが、成長が頭打ちとなり、結局同氏の後を継いだ子孫は分権体制を敷くことで事業を拡大させていった)や、青山フラワーマーケットのケース(同社は数々の「やらないこと」を事前に決め、明確なコンセプトの基に事業の拡大に成功)や、徳川家康の言葉(「主に思い切って言うは、大剛大忠のものなり」「諌めてくれる部下は、一番槍をする勇士より価値がある」等)等の紹介もあり、勉強になりました。

9/17:政策マーケティング研究会
 テーマ:「今こそ地域主権型道州制の実現を」
 戦略研が運営協力をしている上記の会に、道州制提唱の第一人者と言われる江口参議院議員にスピーカーとして来て頂き、道州制のポイントや現在の検討状況等について説明をしていただきました。地方主権の実現・意思決定の早期化・無駄の排除等のために道州制が必要という考え方については基本的に賛同しますが、何十年もこの議論を進めて来て、殆ど進展が見られないという状況には少々がっかりしています。当日も話が出ましたが、まずは試験的に東北地方で始めてみるというのは一つの手なのではないかと思います。

9/25:青山社中フォーラム(吉田雄人 横須賀市長講演会)
 テーマ:「横須賀式集客プロモーション、横須賀市の被災地・被災者支援」
 2年前の33歳の時に市議会議員から立候補し、見事横須賀市の市長となった吉田氏に、横須賀市ならではの集客プロモーション方法や、市として現在行っている被災地・被災者支援について話をしていただきました。
 横須賀と言うと米軍基地のイメージが強く、必ずしもプラスのイメージでは無いと思われますが、吉田市長は敢えてそれを全面に出し、「軍港めぐり」や「海軍カレー」で他地域からの人の集客を図っているとのことです。また、京急・商工会議所と組んで集客促進委員会を設立したり、各種イベントの企画や、雑誌・書籍の販売等も行っているとのことです。
 吉田市長は民間出身ということもあり、民間企業の絡ませ方に慣れている様で、基本コンセプトとしても、「民間が主役、行政はあくまでそのサポート役」というお考えの様です。これらの取り組みで横須賀市の集客力やブランドが向上することとなりましたら、民間のノウハウを生かした成功事例になるものと思います。こういった民間出身の市長にエンジンとなってもらい、新しい考え方で、各地域を盛り上げていくケースが増えてくると良いのではと感じました。

ラベル:政治 経営 農業
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2011年09月10日

東北旅行

 今年は震災があったため、夏休みは東北地方に旅行&ボランティアに行ってきました。
 東京から仙台へ新幹線で行き、仙台でレンタカーを借りて、東北をぐるっと一周したのですが、7日間で総走行距離は1,200qにもなりました、、、
 ルートを記載すると以下の通りです。

初日:東京→仙台→松島→仙台泊
2日目:ボランティア@仙台→仙台泊
3日目:仙台→気仙沼→陸前高田→大船渡→花巻温泉泊
4日目:花巻温泉→平泉→盛岡→十和田湖泊
5日目:奥入瀬渓流→大鰐温泉泊
6日目:大鰐温泉→弘前→白神山地→大潟村→秋田泊
7日目:秋田→横手→鳴子温泉→仙台→東京

 松島は津波の影響はそれ程無かったようで、観光客もそれなりにいましたし、遊覧船も動いていました。ただ、地震の影響で地盤が沈下したらしく、満潮時は海岸近くの駐車場は浸水してしまっていました。松島の島々が津波の緩衝剤になったのではとのことであり、点在するそれらの島々は見たところ影響がなく、それぞれの島が独自の表情を持ち、素晴らしい景観でした。
 2日目は知り合いの紹介で岡田サテライトという仙台のボランティアセンターへ行き、側溝の泥出し作業を行いました。仙台とは言え、東側の海岸のすぐ近くのエリアだったため、住宅の1階は津波により全てさらわれてしまい、柱と2階だけが残っている家が殆どでした。「側溝の泥出し」とは、それらの住宅の前の道にある側溝に泥が詰まってしまっているため、それをスコップで出し、土嚢に詰めるという作業で、肉体的にはかなりキツイ作業ではありました。それを行ったところですぐに住めるようになるわけではありませんが、雨が降った際に道路が水浸しになることを避けられ、また、住民の方にとっては、少しでも何かが前進していることを実感できるという効果があるのではないかと思います。私は1日のみでしたが、これを毎日続けているボランティアセンターの方々には本当に頭が下がります。
 3日目は被害が最も大きかったと言われる気仙沼や陸前高田、大船渡を見てきました。このエリアは本当に悲惨で、どこから手を付けていいかわからず、とりあえず瓦礫だけは数か所にまとめてあるという状況で、人影もまばらでした。個人が動いてどうこうするというよりは、国や県、市町村、もしくは企業等が大きな力で大胆な政策等を実施しなければ、復興は困難な状況と理解しました。
 4日目は世界遺産に登録された平泉を見てきました。藤原氏の時代のわずか100年の間に繁栄した仏教文化が遺っているわけですが、中尊寺は小高い丘の上で独特の雰囲気を醸し出しており、そこから眼下に町並みを眺めると、当時の様子をイメージできるような不思議な空間でした。
 5日目は青森の奥入瀬渓流へ行きましたが、生憎の雨で、傘をさしながら約3時間渓流沿いを歩きました。本来なら水が綺麗で、夏も涼しく癒される場所とのことですが、結構な雨だったので水は濁っており、視界も悪かったので、なかなかの苦行となりました、、、
 6日目は天気は回復し、弘前、白神山地、大潟村経由で秋田まで行きました。白神山地には有名な十二湖があり、ブナ林の中に突如現れる小さな湖は不思議であり、中でも青池は真っ青な色でありつつも透明感があり、本当に神秘的でした。それから大潟村ですが、当時日本で2番目に大きかった八郎潟を干拓して作った日本最大の干拓地であり、自民党のコメ政策に振り回された土地とも言われているため、一度見てみたく、車で村の真ん中を突っ切ってみました。想像以上に大きく、中に入ってから町役場に着くまで20分ぐらいかかり、そこから外に出るまで10分以上かかったように思います。せっかくこれだけ大掛かりなものを作ったにもかかわらず、国の減反政策により十分な効果を発揮できていないとのことであり、勿体無い限りです。
 最終日の7日目は横手で横手やきそばを食べ、「こけし」で有名な鳴子温泉で温泉に入り、仙台経由で東京に帰ってきました。
 と、いうわけで、車で東北地方を一周してきたわけですが、それぞれの土地に個性があり、大変良い経験となりました。また、震災の影響は特に沿岸部は深刻なわけですが、他のエリアでも観光客の減少に悩まされている様です。今後、沿岸部では大胆な政策や投資が必要でしょうし、その他のエリアでも逐次情報発信をし、人や資金を呼び込む必要があるように思います。
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2011年05月14日

政治研:地方議会について

 浜岡原発も運転停止となり、日本のエネルギー政策は大きく転換されることとなりました。
 これまで我々日本人は当たり前の様に電気を使い、便利さを享受してきましたが、これからは電気の作り方や使い方について工夫や努力をしていかなくてはならないようです。

 原発を巡る問題について日々報道で目にしますが、一言で言うとチェック機能が十分に働いていなかったということなのだと思います。『原子力村』という言葉で説明されていますが、基本的に推進派の官僚・電力会社・大学教授等が企画・実行・チェックを実施しており、外部の目が入りにくい構造になっていたということと思います。とは言え、外部のチェックが入っていたとしても、今回の規模の震災までは想定できたかわかりませんが、、、

 いずれにせよ沿岸部の原発の危険性が表面化した以上、今後のエネルギー政策の転換は必至で、代替エネルギーの活用や、発電・送電事業の分離の検討は必要と思います。

 ところで、チェック機能や行政運営に関連し、身近なところでは、先月統一地方選挙が実施されましたが、世間の関心は高いとは言えず、全国平均の投票率は50%台だったようです。
 この関心の低さはどこから来るのでしょうか?

 「経済成長により社会インフラが充実し、ある一定レベルの生活ができるようになったため、政治や行政に期待するものが減ってきた」ということなのか、「都市への人口流入により都市構造が変化し、地域との関連性が薄れてきた」ということなのか、等々、要因は色々あるように思いますが、税金を納めておきながら、その使い道に関心を示さないというのは、少々もったいない様な気もします。特に国や地方の財政問題が懸念されている昨今にあって、効率的な財政運営をするためにも、税金の負担者によるチェック機能が必要だと思います。自分達や次の世代の将来のためにも。

 今年3月に行った政治研(http://seijiken.seesaa.net/)では元市川市議、現・松戸市政策推進研究室室長の高橋亮平氏と、埼玉ローカル・マニフェスト推進ネットワーク事務局の原口和徳氏にお越し頂き、地方政治について語って頂きました。

 高橋氏からは、「そもそも国会と地方議会の違いが一般にしっかり認知されていない」という点や、「より良い地方政治の実現には、有権者側の理解の向上が必要」という点につき指摘があり、原口氏からは、マニフェスト検証大会の事例等を通じて地方政治に関する情報公開の状況等について情報提供していただきました。

 高橋氏からの指摘にあった『国会と地方議会の違い』については、議院内閣制と二元代表制の違いによるものであり、国会では首相が議会から指名されるのに対し、地方議会では議員と首長(市長等)が直接選挙により選ばれる形となっているため、有権者は議員と首長の両方に対して直接的に影響を与えることができ、それだけに両方に対して普段からチェック機能を有していないといけないということです。

 実際のところ、首長と議員がそれぞれ地域住民の代表として緊張感のある議会運営をしてくれていれば良いのですが、多くの議会では議員が政策条例を提案することはあまり無く、一方で、首長提案の議案はかなりの確率で承認されている様なので、ほぼ出来レースで議会運営がなされていると言われても仕方がないのではと思います。

 ではどうすればそのチェックが可能となるかということですが、まずはそもそもチェックをしたいと思う人が増える必要があり、次に議員や首長の側からもっと情報公開がなされるべきと思います。逆に言えば、有権者は、単に「知り合いだからと」か、「見た目が良いから」等の理由で投票をせずに、立候補者が出している情報を見て、考えに賛同したうえで投票をするという行動をすべきと思います。当たり前のことですが、、、

 政治研では今後、そういった情報発信の強化を志向している議員をサポートしていきたいと考えており、それらの活動を通じで議会の『見える化』を実現していきたいと考えています。
ラベル:政治
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2011年04月17日

ダイバーシティと政策評価

 震災から1か月以上が経過しましたが、原発問題を除き、その被害の全貌や、今後の課題等がようやく見えてきた状況かと思います。4月の戦略研ではその辺りの話をする予定でしたが、私は風邪をひいてしまい、参加することができませんでした、、、
 そこで、今回は本ブログに記載していなかった2月の戦略研と、別途参加した官僚主催の勉強会の内容につき、記載したいと思います。

 2月の戦略研では(株)クララオンラインの家本社長にお越し頂き、企業のダイバーシティとワークライフバランスについてお話いただきました。(株)クララオンラインはいわゆるITベンチャーですが、創業後約10年が経過しており、早くから海外へ進出していたため、社員の約3割は外国人とのことです。家本社長はニューズウィーク誌の『21世紀世界のリーダー100人』にも選ばれたことのある方で、現在29歳と若いにも拘わらず、落ち着きのある、またユニークさも持った魅力的な方でした。
 最近は本業のみでなく、『NPO法人ファザー・リングジャパン』という父親による子育てを広めるためのNPO活動を行ったり、電通と組んで『潟XポーツITソリューション』という会社を立ち上げ、スポーツの競技団体をITの視点からサポートするという活動にも積極的とのことです。
 当日のテーマであったダイバーシティとワークライフバランスについては、ベンチャーという理由で創業当初に日本人の優秀な人が採用できず、代わりに外国人を採用していたところ、自然にそれを実現する会社となっていったとのことで、当初はそこまで意識していなかったとのことですが、結果的にそれが今の同社の成長を支えており、海外進出の礎を築くサポートともなったとのことです。日本の様々な企業が、やれダイバーシティだ、やれワークライフバランスだと言っている昨今の状況の中で、そこまで意識せずに自然と取り組めている点に会社としての強さを感じました。また、日本のIT業界は目が国内に向いており、今後海外勢が攻めてきたときに太刀打ちできなくなるという話も印象的でした。
 同社はワークライフバランスを取り入れた場合のメリットについて定期的に分析をしているようで、その結果によると、多少生産能力が下がる部分はある様ですが、従業員が退職した場合の他から採用するコストや、社内の雰囲気面等の定性的な面を考えてみると、メリットは感じられるとのことです。実際、同社の離職率は、IT業界の平均値よりはかなり低い水準になっているとのことです。
 ダイバーシティについては、様々な国の出身者が多いため、文化・生活面等で苦労する事は多々あるようですが、事業としての成長を海外市場に求める以上は必要であり、同社は最初から取り組んでいたことも奏功して、比較的うまくいっているようです。
 企業にとってグローバル化が必ずしも正では無いとは思いますが、IT業界等、海外の影響を受けやすい業界においては、組織を維持するために必要であり、そのためにも日本人的価値観のみによるマネジメントでは限界があるものと思います。その観点から、今回家本社長の話を直に聞くことができ、大変勉強になりました。

 話変わって2/26には官僚主催の勉強会に参加し、総務省行政評価局の企画官の方に『政策評価制度の新展開』と題して現状の政策評価制度の概要と今後の展開についてお話頂きました。
 総務省の行う政策評価は、企業で言うところの内部監査のイメージで、行政機関が自ら行った政策をチェックし、問題点があれば、それをレポートするという仕組みです。去年話題となった事業仕分けにも近いものがあり、まさしくそれとの違いや役割について現在議論がなされているという状況と理解しました。
 官僚組織は企業とは異なり、時の政権に左右されるため、組織の役割を確立するのは難しいのだとは思いますが、行政のチェック機関として、『総務省行政評価局』・『行政刷新会議』・『国家戦略室』・『財務省主計局』・『会計検査院』があるという現在の状況は整理が必要な状況で、また、いわゆる縦割り行政で、各省庁に権限があり、それぞれがほぼ独立して機能してきたことを考えると、それを総務省の立場からチェックすることに無理があるというのは容易に想像がつくので、やるのであれば、それなりの権限を与え、徹底的にやる必要があるのでは(逆に言えば、今は少し中途半端?)と感じました。例えば企業の内部監査人が各部に言うことを聞いてもらえず、監査をさせてもらえないというのはあってはならないことだと思いますので。(当日そういった事例につき説明があったわけではありませんが、イメージ的に今の組織や権限では限界があるのではと、、、)
 また、当日の議論でも出ていましたが、肝心なのは評価の内容と、その評価がどの様に今後に生かされて行くのかということだと思います。
 評価内容については総務省のHP(http://www.soumu.go.jp/menu_seisakuhyouka/kekka.html)に出ており、ざっと見る限りでは、それなりの評価はされているようです。ただ、対象となっている事業の網羅性はよくわからなく、なぜそれらの事業が選ばれたのかもよくわかりません。全体像がわかりづらいので、A41枚に評価概要をまとめ、パッと見て全体がわかるような工夫をして貰っても良い気がします。それと、評価の活用については、これまで総務相の各閣僚への勧告・通知はあまりなされていなかったようなので、ここも強化する必要がある様です。内容によっては首相へのレポーティングも必要かと思います。
 というわけで、総務省の政策評価機能の強化みたいな方向で記載してきましたが、まあ、そもそも省庁間の権力闘争みたいなところもあり、総務省が力をつけすぎるのもどうかみたいな議論もあろうかと思いますので、まずは全体像として、どこまでを内部監査でカバーし、どこまでを外部監査でカバーするのかのトータルな議論が必要なのだと思います。そして、外部監査については、企業一般のケースで言う所の監査法人や、『投資家の目』みたいなものがパブリックセクターでは機能を発揮しづらいため、マスコミや学会、NPO、シンクタンク、国民一人一人がその役割を担っていなかくてはならないのだと思います。
ラベル:経営 行政
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2011年03月20日

東日本大震災

 地震発生後1週間以上経過しましたが、日々の報道を見て、改めてこの度の被害の大きさを認識しています。
 今回の災害で亡くなった方々に対し、哀悼の意を表するとともに、依然行方不明となっている方々の安否が早く確認されることを切に願っています。

 被害があまりに甚大でまだ頭の整理がついていない状況ではありますが、影響が限定的であった東北エリア以外の人々については、なるべく早く通常の経済活動に戻り、また、個々人で何を支援できるかを考え、行動することが必要ということと認識しています。
 ただでさえ経済が停滞気味で、財政問題が深刻化している今の日本にとって、今回の震災は致命傷となるものではありますが、これを機に力を結集し、我慢すべきものは我慢をし、一致団結して復興に当っていけば、光明は開けるように思います。というか、それしかないかと、、、そのためにも、各人がどの方向に力を注げば良いかをよく考え、また、場合によりその道先案内を政治の世界には期待したいと思います。

 どうしても悲観的にはなってしまいますが、一方で、海外からの支援や応援の言葉には救われるものがあります。各国政府は勿論の事、各国の芸能人やスポーツ選手等が金銭的な支援や温かい言葉をかけてくれているようで、日本国民としては嬉しいものがあります。海外から受けるこういった支援と同等のものを、国内でも、影響が限定的であった地域の人間が東北地方へ向けて発信していければと思います。

 経済については、電力不足も影響し、本当に深刻な状況になるのではと危惧しています。企業業績は悪化し、倒産が増えるでしょうし、一方で財政赤字も拡大していくでしょうから、政策の見直しは必至で、現在民主党が検討している様に、こども手当や高速無料化の財源は復興に充てざるを得ないと思います。また、それでも足りないと思うので、最後は消費税の様な税金で広く集めたり、年金・医療費等の見直し等も必要かもしれません。
 金融機関の体力問題も深刻で、政府が金融支援をするとしても、体力回復には相当の期間が必要、もしくはそもそも回復の目途が立たないレベルなのではと危惧されますし、合併しようとしても資産査定ができず、進まないという状況なのではと推測します。

 阪神・淡路大震災よりも広範囲で、被害も更に大きいようなので、復興には相当の時間がかかるものと思われ、短期・長期でやるべき事・出来る事を整理し、復興へ向けて一丸となって進まなければ、この難局は乗り切れないと思います。そのやるべき事・出来る事について、今後知人・友人等と議論しながら整理を進め、実行へ移していければと考えています。ちなみに現時点では、@寄付する、A節電する、B買いだめしない、C通常の業務・経済活動に戻る、については実行しているつもりです。


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2010年12月31日

2010年

 今年1年を振り返ると、少し仕事に追われ、プライベートで人に会ったり話を聞いたりする対外的活動や、本や雑誌等を読む時間につき、当初想定していた程時間を割くことが出来ませんでした、、、とは言え、戦略研の活動や、最近話題の本については相応に目を通すことはできたように思います。

 戦略研では分科会の活動を合わせると今年計24回の勉強会を実施し、PEST (Politics,Economics,Society,Technology)で分けると、Pに関連したテーマが多かったようです。中でも農政に関するものが多く、TPPの議論が白熱する(最近は停滞?)する中、日本の農業のあり方については、引き続き考えていかなくてはならないテーマと思っています。

 2010年については、マクロ的視点に立ってみると、特に海外との関係性を意識しました。経済活動がグローバル化する中、海外の経済状況がこれまで以上に日本経済へ影響する様になってきたと感じ、一方で世界の関心は、国力の低下しつつある日本から離れていっている様な気がしました。日本が国内だけで経済を回すことができ、食べるものにも困らないという体制であれば、問題にならないのでしょうが、高齢化が進み、且つ必要なものは大概手に入れたという所謂『成熟経済』にあって、国内のみで企業が業績を維持する事は困難で、どうしても海外への進出や、海外からの投資の受け入れ等をせざるを得ない状況と思います。
 そこで気になったのが、それらに対応できる日本人がどれだけいるのか?という点です。自分も人の事を言えませんが、概して日本人は語学が苦手で、海外へ出ても、現地の人とうまくコミュニケーションが取れないと言われています。また、日本企業の体制として、現地企業のトップには日本人がつき、現地従業員の登用が進んでいないとも言われます。某大手メーカーの方と話をした際は、最近急に海外進出を拡大してはいるものの、人材の育成が間に合っておらず、本社サイドでのコントロールが全然出来ていないと嘆いていました。人材の育成は短時間で出来るものではありませんので、国(各地域)も企業もある程度長期的視点に立ってそれを実現していかなくてはならないものと思います。
 ただ、、、ボーダーレスの時代となると、日本企業で働く事や、日本人である事について、それ程意味をなさない時代になっていくのかもしれません。一方で領土問題等、国のエゴを全面に出すケースも増えているように思いますので、今後、国の役割について考えさせられるケースが増えてくるのではと思います。

 今年は仕事で中国、イギリス、ドイツへ出張に行きましたが、中国ではやはり、人の渇望感というものを感じました。ただし中国ビジネスにはリスクが付き物であり、突然の制度変更や、行政府との癒着が横行しているため、外国企業が継続的にビジネスを行うのは難しい環境であり、既にベトナム等の他国へシフトしているケースも多々あります。大量の人口を支えていく為に国内企業の成長を促進させなければならないという点は理解できますが、外国企業との付き合いという意味では、正念場に来ている様にも思います。
 イギリスについては日本同様、財政問題を抱えていますが、政治のリーダーシップにより、断固たる姿勢でその改善に取り組んでおり、復活の道筋はある程度見えている様に思います。ただ、プライドのためか(?)Euroを導入しておらず、それが今後どの様に経済に影響するのかにつき興味があります。なお、ロンドンでは、古い街並みや建物が維持されてはいましたが、一部地域について再開発がされていたのは意外でした。ただ、地下鉄は古いままで、道路は渋滞が激しいという点は経済にはマイナスと思います、、、
 ドイツについてはリーマンショックの影響はあった様ですが、既にある程度回復しており、欧州内では現在最も経済が堅調と言って良い状況の様です。これは、リーマンショック前に既に大きな経済停滞を経験していたということや、ユーロ安により国の基幹産業である製造業の業績回復が進んだ事、法人税減税等の政府のサポートがあった事、等が影響しているようです。ギリシャやポルトガル等を、ドイツ中心としたEUの元気な国がどこまで支えられるかという話がありますが、賃金の安い中東欧での製造を行い、欧州内で自由に製品を流通させる等の活動により、ドイツ企業はEUによる相応のメリットは受けているようです。
 と、いうわけで、世界各国の経済的結びつきが更に強まってきている今日この頃ですが、それにより国の位置づけや企業の位置づけが変更していくように思います。一方で、そのスピードが速すぎたり、国内世論の影響等により国が強固な態度に出るケースも多々あると思われ、注意が必要な時代に突入したと感じる次第です。
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2010年02月01日

中国出張

 去年に2回と今年すでに1回、それぞれ短期でしたが中国へ出張へ行ってきました。
 沿岸部の工場エリアへ行ったのですが、勢いを感じました。多くの工場の稼動状況は良いようで、工場ワーカーの人材不足に直面している会社もいくつかある様子でした。リーマンショック時は一時かなり落ち込んだようですが、今は完全に回復したとのことです。人材について言えば、最近中国は労働集約的業務を沿岸部から内陸部へシフトさせる政策をとっており、沿岸部へ出稼ぎに来ていたワーカーが、地元の内陸部へ戻って仕事についているという流れが、沿岸部でのワーカー不足を更に悪化させているようです。
 街の雰囲気は、場所によりまちまちなのでしょうが、お世辞にも綺麗とは言えず、環境に対する意識というのはまだ希薄だと思います。ただ、高速道路等インフラ設備は思ったより整っており、道路は結構綺麗でした。こういったインフラ環境が更に整うと、加速度的にビジネスが発達していくものと思います。特に中国は広いですから、今後アメリカのように各地に空港が建設され、人や物の流れがさらに活発化していくものと推測されます。
 現地の人々から聞くワーカーの意識という点では、給料が最大の関心事で、愛社精神はあまり持ち合わせておらず、少しでも給料が高いところに転職をするというケースが頻発しているようです。ホワイトカラーの正社員は多少異なるかもしれませんが、工場のブルーワーカーのマインドは、『給料』と、最近は『生活環境(寮の環境等)』ということのようです。
 それから、中国ビジネスの難しい点としては、現地政府の方針が頻繁に変わる点とのことで、政府とのパイプの強さがビジネスを行ううえで不可欠な様子です。通常そんな事がまかり通ってしまえば、外国企業は嫌がって出て行くのですが、中国という広大なマーケットを前にすると、簡単に撤退を決断する企業というのは少ないのが現状のようです。逆に言うと、中国政府はその辺を調整することで、外国企業の中国進出のスピードと量をコントロールしていると言えるかもしれません。
 いずれにせよ、中国は今すごい勢いで富を増大させており、世界的な資本市場においても、欧米企業が苦しむ中、富の移管が中国へなされている気がします。中国企業が日本企業を買収するM&Aも最近見られるようになりましたし、その勢いはますます増すのではと推測されます。ところで、そういったM&Aを通じて中国企業が欲しているのは日本の技術であり、人口減少によりシュリンクすると予想される日本市場にはあまり興味を持っていないようです。つまり、国内市場だけで戦っている技術の高い会社が売上規模を伸ばすことができずに窮境に陥っている場合などは、そのターゲットとなり易いと思われます。また、他にあるとすると、増加してきた中国人観光客を見越した温泉・ホテル等のレジャー施設もその対象となりそうです。
 そういったM&Aには様々な意見があろうかと思いますが、そもそも日本は他国と比較して外資が少ないと言われており、また、国家財政破綻が懸念される現状において、国外マネーをもっと取り込む必要があるという主張には一定の論拠がある気がします。
 ちなみに前回、今の日本政府の財政問題解決に向けた姿勢は不明確という旨記載しましたが、1/25に『中期的な財政運営に関する検討会』が開かれ、財政再建の時期や数値目標、複数年度予算の採用等について議論がスタートしたようです。その議論の行方について注目したいところです。
ラベル:海外
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2010年01月15日

IMF

 先日、国家戦略室メンバーの方主催の勉強会へ出席し、IMF(International Monetary Fund)につき学んできました。
 IMFは国家の財政破綻時の資金の出し手として重要な役割を担っていると認識していましたが、現在の状況になるまでには色々な歴史や議論があったようです。
 まず、その存在意義ですが、戦後すぐの設立後は、国際金融秩序を守るべく、米ドルを中心とした固定相場制度の維持に注力していました。その背景には、戦前、各国が保護主義に走りすぎて貿易額が縮小した結果、世界経済のブロック化が進み、戦争へつながったという反省があるようです。しかし、変動相場制の導入によりその意義が薄れ、その後はボラティリティの高い世界経済における危機対応機能を求められるようになってきました。その具体例が、最近のアイスランドに対する緊急融資です。ただし、同緊急融資制度については、融資の条件として、対象国の構造改革や急激な財政支出削減を求めるケースが多かったようで、それが内政干渉、というか、そもそも厳しすぎて更に経済に悪影響を与えるとして、様々な批判を受けてきたようです。(特にこの辺は「IMF(国際通貨基金);大田英明著、中公新書」に詳しく記載されています。)それらの批判を受け、IMFでは融資条件(コンディショナリティ)の改革を進めており、その効果は今後出てくるものと期待しています。
 それから、IMFの組織でユニークなのは、クォーター(出資割当額)と呼ばれる制度であり、各国のGDPや外貨準備額等を考慮した簡易的な計算式により、各国の出資額と投票権シェアが決まるという制度です。つまり1国1票ではなく、お金を出している国ほど権限があり、米国に到ってはシェア15%以上のため、『重要事項に関しては85%以上の賛成を必要とする』というIMFの規定に基づくと、拒否権を有していると言える状況です。ちなみに日本は現在シェア2位ですが、次回のシェア計算時には中国に抜かれる見込みの様です。このシェアの計算方法については議論のあるところで、途上国からは計算方式を見直せというような要望が多数寄せられている状況の様です。
 というわけで、IMFは先進国中心により進められてきた組織で、実際に支援を受けた国々からはあまり良い評判を受けておらず、最近になりようやく各種の改革がなされ、改善の方向へ向かっているという状況のようです。
 ちなみに、当日は上記IMFがテーマではありましたが、回りまわって「日本の財政赤字は大丈夫か?」という議論にもなり、あらためて問題の大きさを感じた次第です。IMFレポートによると、日本の財政赤字は、@諸外国と比較して突出している、A諸外国は経済危機対応のために財政出動をし、それが財政悪化につながったという突発的要因によるものだが、日本の財政悪化は長期的で構造的なもの、B将来の金利上昇リスクを抱えている、という点で他国と比較しても深刻と分析しているようです。これに対し現在の政府は明確な回答を示せておらず、海外からは「日本はどうするんだ?」と言われることも頻繁にあるようです。国債を国内で償還できているうちは良いのでしょうが、限界はあるでしょうし、マネーがグローバル化している昨今、海外へ資金がシフトしていくことも容易に想像できるため、まさに待ったなしの状況に陥っていると思います。経済状況に応じて大きく左右してしまう部分は致し方ないと思いますが、少なくともいつまでに何をどうするという明確な目標を随時持ちながら政策にあたるという姿勢が必要だと思います。
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2009年10月12日

永井農場

 今回の3連休を利用し、懇意にさせて頂いている長野県の農業生産法人である永井農場(http://www.nagaifarm.co.jp/)を訪問してきました。趣旨としては、元専務の代表取締役就任祝いと、農作業経験のためです。ただ、農作業経験といっても、ちょっと稲刈りをさせて頂いただけで、基本的には農場の散策と稲刈りから精米までのプロセスの見学、堆肥を使った循環型農業の仕組みの見学等です。
 永井農場は軽井沢から程近い長野県東御市というところで稲作中心の農業を行っており、現代取の永井進さんの営業方針もあり、早くからネット等での直接販売や、都内のレストラン・小売業者等への販売を行ってきました。今ではスーパーの成城石井やパークハイアット東京で永井さんのお米が取り扱われています。
 生産している農作物はお米中心ではありますが、それを利用した煎餅やお餅の製造も行っています。また、お米以外では巨峰・にんにく・玉ねぎ・アスパラ等の生産も行っています。それから、資本関係は無いようですが、永井農場から独立した組織でワインの製造を行っており、代表の小山氏は日本での本格的ワインの製造を目指し、日々努力をされているそうです(http://www.ruedevin.jp/)。当該ワインについてはまだ生産量が少なく、巷では幻のワインとも言われているようです。ちなみに私がお邪魔した当日も東京から当該ワインを求めてやってきたという方がいらっしゃいました。
 それと、永井農場の特徴はなんといっても『循環型農業』であり、それに必要な牛から搾れる牛乳も生産しています。これについては今年の7月に軽井沢にジェラートショップ(http://www.nagaifarm.co.jp/gelato/)をオープンさせ、その原料に使っているそうです。なお、この場合の『循環型農業』とは、牛を飼育し、その牛の糞を堆肥にしてお米を生産し、お米収穫後の藁を牛の飼料とするという農業を指しており、永井農場さんでは牛舎に約30頭の乳牛が飼われています。
 と、いうわけで、永井農場さんは、様々なことにチャレンジし、日本の農業について色々なヒントを与えてくれる存在だと思います。特に生産から加工・販売に至るまでのバリューチェーンを意識した経営をされている点は特筆に値すると思います。また、周辺地域農家との協力体制も成功要因のひとつだと思います。大企業が進出する大規模農業の場合は状況が異なるかもしれませんが、小規模農家からスタートした農業生産法人の場合、ある程度の成長や経営の安定化を趣向するのであれば、徐々にその生産量を増やしていく必要があり、その際に必要なのが周辺地域農家との関係だと思います。昨今は特に農家の高齢化による耕作放棄地の問題が指摘されていますが、永井農場ではそれらの農地の借り上げや、独自のネットワークを生かしたそれらの農家のお米の販売代行等を行っているようです。
 そんな農業生産法人を経営している永井さんですが、最近の関心事は従業員の育成のようです。そもそも農業で従業員というのがあまりピンとこないかもしれませんが、相応の規模のある安定した強い農家を作るには、やはり法人組織が必要であり、その運営には経営の概念が必要で、各従業員がモチベーションを持ち、考えながら行動をすることで、より効率的な農業が可能となるということです。
 というわけで、永井農場さんについて色々記載してみたわけですが、特徴は上記だけでなく、日照時間の長い東御市だからこそできる有機農業というものもあります。まあ、まずは食べてみてからということで、ご興味のある方はまずはネットでのご購入を検討してみてはいかがでしょう?
 ちなみに銀座にあるBarの煙事(http://kazenoshiwaza.com/)でも永井農場の米を使用しており、ここのオムライスは絶品です。フォアグラが入っているため、値段・カロリーともに若干高めですが、、、
ラベル:農業 グルメ
posted by TK at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする