2014年11月09日

香港出張

 
 一昨日まで香港に出張に行ってきました。
 学生デモは一部エリアで続いているのみの様で、中心街での影響は全く感じませんでした。香港は今まさに歴史の転換点にいるわけですが、大国中国には抗えず、今後徐々にその位置づけは変わっていくということかと思います。
 今回の件で海外からの投資が減るという向きもあるようですが、中国投資の玄関口としての役割や中国本国からの投資は堅調であり、それなりに地位は継続していく気はします。が、上海との違いや不動産バブル(多分)をどうするかという問題はありそうです。
 あとはシンガポールとの競争ですね。限られたパイの奪い合いという訳ではないので、両方更に発展する可能性はありますが、アジアのビジネスの中心と言った場合には、シンガポールに軍配が上がる気がします。
 という訳で、外務省の直近データでちょっと比較をしてみました。

広さ
香港:1,103㎢
シンガポール:716㎢

人口
香港:約717万人
シンガポール:約540万人

名目GDP
香港:約2,436億米ドル
シンガポール:約2,765億米ドル

一人当たり名目GDP
香港:約37千米ドル
シンガポール:約52千米ドル

 既にシンガポールが経済規模や効率性では香港を上回っています。
 香港の主要産業が「金融業、不動産業、観光業、貿易業」で、一方シンガポールが「製造業(エレクトロニクス、化学関連、バイオメディカル、輸送機械、精密器械)、商業、ビジネスサービス、運輸・通信業、金融サービス業」との事なので、シンガポールの方が付加価値の高いビジネスに従事しているという事かと思います。
 ちなみに東京はというと、名目GDP は約1兆1687億米ドル、一人当たり名目GDPは約88千米ドルですので、いずれも香港・シンガポールを大きく上回っています。ただ、ここ数年の推移をみると伸び悩んでおり、一方でシンガポールは着実に増加しています。今後インドネシアやベトナム等のアセアン諸国が伸びることを考えると、地理的にも有利なシンガポールの成長は当面続くものと推測されます。
 アジアの極東という東京の位置や将来的な人口減少を考えると、東京は環境的には厳しくあり、法人税減税をしたところでどれだけ効果が出るか難しいところではありますが、技術力の向上や文化的魅力の維持、サービスの向上等で東京らしさを維持・向上していく必要があるように思います。最近ビザの緩和もあり観光客が増えていますが、今回会った多くの人たちも東京に来たいと言っており、外部から見た魅力は相当高いように思います。個人的にも、これだけ広く、街に色々な表情があり、衛生的で食事のおいしい街というのは他にないと思います。

 香港・シンガポール比較の話に戻ると、JETROのデータによると、2013年度の日本の輸出入は対香港が、輸出:37,582Mドル、輸入:1,619Mドルで、対シンガポールが輸出:21,100Mドル、輸入:7,518Mドルとなっており、香港との取引の方が多い様です。一方、在留邦人の比較では、香港が23,136人、シンガポールが31,038人と逆転しており、会社数(商工会議所の会員数)で見ても、香港が666社、シンガポールが803社となっています。

 どちらが住みやすいかというと、感覚は人それぞれと思いますが、私自信はシンガポールは綺麗ではあるものの、ちょっと表面的で、四季もなく、香港の方が雑多な面白さがあるような気がしています。どちらも住んでみての楽しさや苦労があるのでしょうが、、、

ラベル:海外
posted by TK at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック