2014年10月13日

戦略研100回記念!

 先週は、ついに戦略研100回記念ということで、ミーティング参加者で10年後の日本についてのディスカッションを行いました。

 ディスカッションの基となる情報は戦略研運営委員から提供し、当方も「日本企業のM&A動向と国際収支の推移」というテーマで、日本企業の過去10年のM&A動向についての情報提供と、日本の国際収支の推移についての情報提供を行いました。

 元々は、自分の仕事にも関係する「M&A」が日本企業の今後の成長に大きく寄与し、また、これまでも経済の下支えとなってきたのではという想いからM&Aについて調べましたが、経済全体で考えた場合、その影響は限定的であり、それなりの時代の趨勢は見て取れるものの、やはり各社の地道な経営活動が経済を支えていると実感しました。

 なので、過去10年のM&A動向自体はそれ程面白いものではなかったのですが、全体像では、ざっと以下3点の特徴があったと思います。@リーマンショックの影響により、2008年以降は件数が急速に減少。ただし、最近はやや戻りつつある。A日本企業同士のIn-Inの案件が全体の約8割、2割弱が海外企業を買収するIn-Out、残りの5%弱が日本企業が買収されるOut-In案件、B1件当たり平均額でみると、金融業の案件規模が大きい。

 また、日本経済の大きな流れとしては、「企業数の減少」と「産業構造の変化」も特徴的と思い、情報シェアしました。かつては中小製造業が多く、日本は輸出を中心に外貨を稼いでいましたが、最近はサービス業が増え、外貨は海外投資のリターンとして得る時代に変わってきたという考えが背景にあったためです。

 その流れで国際収支についても触れ、「福島の原発事故以降、エネルギー価格と購入量の増加により貿易収支は赤字に転落したものの、海外からの利子・配当収入である第一次所得収支がそれをカバーし、経常収支はプラスで推移している」という話をしました。つまり、日本全体ではある種「資本家」の論理として、これまで稼いだお金を海外に投資することで、海外から資金を吸い上げる形になっており、輸出で稼がなくても、「金持ち父さん」的なお金がお金を生んでくれている状況になっているのではと申し上げました。あくまで政府ではなく、個人や企業を含めた日本全体としてですが。政府は借金まみれですので、、、

 これを受けて、「日本は今後どういう産業構造で、海外とはどう付き合っていけば良いか」みたいな議論ができればと思いましたが、テーマが広すぎてなかなか難しく、一方、参加者の皆さんは普段から色々考えることがあるようで、それぞれ自由に意見を言って頂き、ディスカッション自体は面白かったのではと思います、、、

 当方の前に行った新田代表の情報提供の中にあったのですが、「今後グローバル化の進展やマネジメント手法の進化により企業規模が拡大し、一方ITの進歩によりどこでも仕事ができるようになるため、大企業とフリーランスの個人が協働する時代がくるのでは」という予測があり、そうなってくると、どの国や地域に所属するかという問題より、どの企業に所属するか、とか、どの企業と仕事をするかという問題の方が強くなり、国や地域の役割といったものも変わっていくのではという議論がありました。

 「格差の拡大」がグローバル化の功罪としてよく問題視されますが、ITの進化を含めこの流れを止められないとすると、個人が個人の身を守るという世知辛い世の中になってしまうのかもしれません、、、
ラベル:ビジネス 経済
posted by TK at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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