2009年09月22日

メイキング・オブ・総理大臣

 本ブログでも紹介しました9/5(土)の政治研の感想を以下に記載します。
 当日は『シンクタンク2005・日本』の黒澤善行さんにお越しいただき、同氏の共著である『できる総理大臣のつくり方』(春日出版)をベースに、その書籍の狙いやエッセンスについてお話して頂いたわけですが、話の流れとしては、まず、『短命政権が続く政治危機』について説明していただき、その後、『国民とともにある政治』というタイトルで総理大臣のつくり方や、今後の政党のあり方等について持論を展開して頂きました。(詳細は当日の議事録http://www.sp-senryaku.org/seijiken001.pdfご参照)
 まず、短命政権についてですが、制度的な問題として、総理大臣の任期が法律上定められていないという点を指摘されていました。これはつまり、任期が決まっていないことで、時の政権が政局に左右されてしまい、腰を据えた政策が出来ない、逆に言えば、米国の様に4年と定められていれば、国民もその前提で考えるため、ある程度長期的視点に立った政策ができる、ということと理解しています。国の政策運営について短期的に成功を求めること自体に無理があり、それを追い求めるが余り、政権がコロコロ変わって全く前に進まないという事態は避けるべきなのでしょう。
 上記制度的問題が原因なのかもしれませんが、我々国民も、普段からじっくり政治の事について考える事が必要だと思います。前回の郵政選挙にしても、今回の政権交代選挙にしても、『風』というか『雰囲気』に応じた投票行動が多かったように思います。個人的にはそこに短絡的思考が入り込んでいるのではと懸念しており、国民が普段から政策に興味を持ち、それをチェックできる仕組みが必要なのではと思います。普段からそれらのことについて考えていないと、突然意見を求められても正しい答えは出せないと思いますので。その点でマスコミには大いに期待してしまいます。
 話は戻って総理大臣のつくり方ですが、黒澤氏は、戦後の長期安定政権にみる共通点として、以下2点を挙げています。
 @あらかじめ政策ブレーンを結集し、チームで政権構想を作成
 A組閣直後から総理大臣が主導権を握り、独自の『総理主導体制』を構築
 つまり、総理大臣になるには事前の準備と組閣後の初動運営が大事だと。
 そこで同氏が提案しているのが、CPU(Communication & Policy Unit)です。これは、総理大臣候補が信頼を寄せる十数名で構成され、同候補の政策運営や政策コミュニケーションをサポートするチームのことで、原則政権基盤が安定的となるまで秘密裏にされるべきものとのことです。
 また、黒澤氏は政党について、今後はより『セールス志向』『市場志向』の政党を目指すべきと主張されました。確かにこれまでの自民党は国民全体の声を聞いていたかと言われると決してそうは言えず、これからの政党は、的確に民意を受信し、政策メッセージをわかり易く発信すべきということのようです。ただ、これも個人的には、『正しい民意』というものがあってのことだと思いますので、前述のとおり、まずは国民が政治・政策について普段からよく考える機会を持つということが大切なように思います。
 なお、当日は、黒澤氏の発表の後に、参加者全員で議論を行い、特に総理に求める資質について、個人の意見を伺いました。具体的には、総理の資質を4種類(スタイル・センス・スキル・仕組み)に分け、それを参加者一人一人に順位付けしてもらい、その結果を集計するという作業を行いました。その結果、順位は1.スキル、2.センス、3.スタイル、4.仕組みとなり、中でもスキルとして、総理の『決断力』を重視する意見が多くありました。やはり、国内外におけるこの難局の中、物事を決断し、前へ進めていく推進力が必要だと皆が感じている証左だと思います。なお、当該総理の資質についてのアンケート方法については、メイキング・オブ・総理大臣のWeb(http://mopm2.blog83.fc2.com/blog-entry-1.html)で紹介されていますので、是非ご参照ください。

 

タグ:政治
posted by TK at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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