2014年07月05日

八百屋&農家訪問


 先月は休みの日に八百屋さんと農家さんに行ってきました。

 八百屋さんは三軒茶屋の三茶ファームさん、農家さんは茨城の久松農園さんです。

 まず、三茶ファームさんですが、以前本ブログでも紹介しましたが、若手のベンチャー八百屋さんで、三軒茶屋駅すぐ近くの店舗で農家から直接仕入れたこだわり野菜を販売されています。

 当日は、当方が理事をしているNPO法人農業情報総合研究所主催の「八百屋ツアー」として訪問し、同八百屋さんと、その食材を使っている近くのレストランに行き、新規の八百屋ビジネスの実態と野菜の豆知識について学び、また、野菜を使った美味しい料理を堪能しました。

 今回こういった新規形態の八百屋さんの現場へ行って思ったのは、やっぱり二極化は進むんだろうなという点と、八百屋ビジネスは簡単では無いなという点です。

 二極化については以前本ブログでも書いた通り、大手チェーンストアとこういった小規模店舗との二極化で、これは八百屋の世界に限った話ではなく、他の業態でも同じことが言えると思います。世の中が効率化していく中、それで失われた何かを別のところで埋める様に、、、チェーンストアではオーソドックスなものを安価で購入するけど、それでは面白くない(飽きてしまう)ため、一風変わったり、もしくは品質にとてもこだわったものを別の店舗で購入するという様に。

 八百屋ビジネスの難しさについては、何と言っても野菜は質量のわりに値段は安く(場所を取りすぎる)、且つ鮮度が大事という点かと思います。今回訪問した三茶ファームさんも小規模な店舗であり、品ぞろえもかなり絞っている様でした。ただ、店員との距離は非常に近く、調理方法等なんでも質問できる雰囲気なので、そこに価値を感じてくれる顧客をどれだけ獲得できるかがポイントと思います。それでも八百屋のみではなかなか大変なので、その経験を通じた別のビジネス(ネット販売や、本・講演等での情報発信ビジネス、農業・レストラン経営等の川上・川下への進出、もしくはそのアドバイス等?)を同時に行っていく必要があるかもしれません。


 農家の久松農園さんについては、現在定期的に野菜を送って頂いているのですが、旬の食材を旬な時期に栽培し、年間約50種類の野菜を無農薬で栽培するというスタイルのため、毎回送付されてくる中身を見るのが楽しみで、また、野菜本来の香りや味のしっかりした野菜のため、いつも美味しく頂いています。

 その野菜がどういった農地で出来ているのかを今回見てきたわけですが、とても整理された農地で、丁寧に野菜を育てられている様子が良く分かりました。また、その様子を見ることで有難さを実感し、普段贅沢な物を口にしているのだと認識しました。

 因みに野菜の定期便は1回あたり送料込みで3,000円ちょっとですが、その内容量を考えると決して高額ではなく、また外食が減るので、トータルでは家計に優しかったりします。

 当方は、久松さんが執筆された「キレイゴトぬきの農業論」(新潮新書)で紹介されていた”You Are What You Eat.”という言葉(矢野顕子さんの歌詞)に共感しており、何を食べるかでその人の性格や人生は大きく変わるのではと思っています。そして最近料理もするようになり、自分の幅が広がった気がします。まだ料理が出来ると言える程の腕前ではありませんが、、、

 それと、今回特に印象深かったのは久松さんの「最近注目の植物工場はあれはあれで良いが、自分はグッっとこないから今の栽培方法を続けている。」という言葉です。日々の生活や仕事で「グッっとくる」機会を持つというのは簡単なことではないと思いますが、それが多い方が面白い人生ですし、そういった感覚的な部分は大事にしたいと思いました。

 現在言われている日本の農業の問題として、耕作放棄地の増加、農家の減少、自給率の低下、都市農地の減少、国際競争力の低さ等々色々あり、またJA全中の制度改革等が議論されていますが、どれだけグッっときて野菜を「生産」し、「販売」し、「食べている」人がいるかという事が真の豊かな社会なのではと思った次第です。

今回紹介した八百屋さんと農家さんのサイトはこちら↓
三茶ファーム:http://sanchafarm.com/
久松農園:http://hisamatsufarm.com/

posted by TK at 13:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする