2013年10月29日

アベノミクスの経済効果並びに中小企業再生への道のり


 前回の政治研には自民党衆議院議員の木原誠二さん(http://kiharaseiji.com/)にお越しいただき、アベノミクスにつきお話をしていただきました。木原さんは先月末に外務大臣政務官に就任され、その直後の大変お忙しいタイミングでしたが、お時間をご調整頂き、無事開催に至りました。

 テーマは「アベノミクスの経済効果並びに中小企業再生への道のり〜金融・財政政策から民間主導による再生へのストーリー〜」で、アベノミクスのこれまでの実績と今後の方針、注目すべきポイント等について、大変興味深いお話をして頂きました。

 以下に当日の議事録を添付します。

0.はじめに
・自民党の金融調査会事務局長、経済再生本部主査、中小小規模事業者調査会幹事を務めてきた。

1.マクロ的に絶好調な経済
・マクロ的に絶好調な日本経済。一言でいえば、うまくいっている。数字が物語っている。数字上は効果が出ている

2.その要因は・・・、適切なマクロ政策
・その要因は金融政策。財政政策では景気対策にはならないのは世界の常識。安倍政権でやっと世界に追い付く
・たいへん重要なことは安倍政権にて経済の司令塔である経済財政諮問会議を復活させたこと。会社でいえば経営企画部を復活したということで、経理部が経営の主導権を握っている会社はたいがいダメ。国でいえば財務省が主導権を握っていてはダメ。
・成長戦略は短期的には経済的にマイナス、成長力を削ぐこともある。成長戦略は中長期的には好影響となるもので、じっくり取り組む必要がある。
・安倍政権の四本目の柱は都市政策。自民党は農村政党。都市からお金を収集して、地方に分配するというのがテーゼ。このテーゼとの併存にて都市政策に重点を置く

3.今後のカギは?
・今後のカギは「賃金」。マクロ的にはうまくいっているが、社会的な分配ができているかは疑問。ここがうまくいかないとアベノミクスはうまく言ったとはいえない
・法人税減税を行う代わりに、年末までに賃金が上がる仕組み作りをいかに行うかが焦点。現状、賃金が重要なファクターになっている。
・賃金について特に焦点となるのがサービス産業(GDPの7割を占める)。製造業は春闘など賃金を上げる仕組みがあるが、サービス産業にはない
・サービス産業の賃金については認識が薄い。死角といえる。が、ここを行わないと。賃金全体は上がらない
・サービス産業は消費税の影響が一番大きいところでもある。自動車、住宅は大規模な消費税対策がなされている。しかし、サービス産業、中小企業はかなり影響が出る

4.そして、最大の課題 〜 中小・小規模事業者対策
・もう一つの大きな課題は中小・小規模事業者対策。中小企業が復活しないと日本の復活はない。
・中小・小規模といっても、二つの側面がある。一つは既存の中小小規模事業者、もう一つはいわゆるベンチャー。
・純粋ベンチャーという意味では、エンジェル税制は使い勝手が悪い。ベンチャーファンドへ企業が出資する場合もエンジェル税制を適用できないか。
・また、既存の企業が第二創業としてベンチャーになることを支援するのも大切。第二創業のほうが成功確率が高い。ここにエンジェル税制を活かすことも考える必要。
・ベンチャーや中小・小規模事業者に公共調達/入札の優先枠を設けられないか。
・なお、金融面の対応はだいぶ前進した。金融庁はかなり取り組んでいる。ちゃんと貸し出しているか?へ検査マニュアルは180度転換。さらに、貸出プラス1を評価する。
・認定支援機関を強化したい。評価し、格付けを行いたい。良い結果のある人に良い仕事が行くようにしたい

5.まとめ
・アベノミクスに死角もあるがまだ9ヵ月。これからが勝負。賃金対策、中小企業対策、そして、サービス産業対策を充実させていくことがとても重要

以上です。

 ここ最近発表されている経済指標を見る限りでは景気は上向き傾向にはある様ですが、消費税増税が決まり、また、海外諸国の経済状況も健全とは言えず(特に中国はバブル?)、予断を許さない状況と思います。国内経済については、今後のカギは何と言っても賃金で、しかもサービス業とのことなので、その動きに注目していきたいですし、中小・小規模事業者対策にも着目していきたいです。
posted by TK at 02:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする